ビルなどでは、冷房の冷たい空気は空調ダクトを通って、各箇所に送られます。その際に「空気の冷たさ」を保てなければ、遠いところでは「冷房の効きが悪い」ということになります。このように、保温工事は「機器の働きを最大限発揮させる」ために必要不可欠なものなのです。
排気ダクトへの断熱工事は、消防法でも義務付けられており、火災時の被害状況に大きく影響します。
断熱材が劣化していたり、脱落していたら、被害の拡大は避けられません。
マンションなどの集合住宅では、「PS(パイプスペース)」に寝室が隣接する場合、基本的に遮音工事を含んだ設計になっているはずです。ここの遮音工事がしっかりしていないと、上階の住民が水を流したときの音が部屋まで響いてしまいます。